2013年 02月 05日
「もう一度故郷の富山県へ行き兄弟やお友達にどうしても会いたい」
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先日は宝塚市の病院から富山県までのご自宅までの寝台車(ストレッチャー)での往復の搬送のご依頼があり同行させていただきました。
患者様はターミナル(という言葉はあまり好きではないのですが)で搬送中に急変する事もありうるという事前の情報を病院側から頂き、しかも日本海側は前日大雪という悪天候の中、大変厳しい搬送になると覚悟しての出動でした。
万が一の事に備え、車内設備は万全の体制で行きました。
今回のご依頼は
「もう一度故郷の富山県へ行き兄弟やお友達にどうしても会いたい」
というお母様の最後の望みを娘様たちが叶えてさし上げる・・・という事で富山県へ日帰りで行くという搬送でした。
患者様の体調を気遣いサービスエリア毎に休憩を取り2~3時間毎に体位変換やオムツ交換をしたりと12時間の搬送はやはり大変でしたが家族様方が涙を流して再開を喜ばれ
「連れて来てくれてありがとうね」
と私達に手を合わせ、お礼のお言葉を下さり私達の方が感動してもらい泣きしてしまいました。
無事に帰る事だけを祈りつつの搬送でしたが帰り間際に娘様方より
「運転手さん達長い時間ありがとう、看護師さんもいてくれて本当に心強かったよ」
と労いの言葉を頂き疲れも忘れて充実感でいっぱいになりました。
私が娘様方と同じ立場であればやはり母の望みを叶えてあげたいと思うでしょうし、叶えてあげることが出来なくて後悔するのはとても辛いことだと思います。
ご依頼して下さいましたM様、いい親孝行になりましたね、本当にありがとうございました。
by welina-dct
| 2013-02-05 02:19